偏ってる映画日記

主に映画、ごく稀に本についての感想を自由に書いています。

本『私は私〜超訳 ココ・シャネル〜』(書評①シャネルのファッション)

著者は山口路子氏。

この作品に限らず、海外有名女性の人生を描いた本を数冊出版なさっているようだ。

 

 

 以前、ココ・アヴァン・シャネルという映画を観て、シャネルがどういった経緯であ

の偉大なデザイナーへと成長したのかざっくりとではあるが知った。私はそれ以来シャ

ネルが好きだ。

 

 

 有名な話だが、シャネルはフランスの田舎町の行商人の家に生まれ、母親は12歳の時に病死、父親はシャネルを孤児院に預けて失踪してしまった、という大変な子供時代を過ごしている。

 18歳の時に孤児院を出てお針子として働きながら、歌手を夢見てキャバレーで歌っ

ていたという。

 その後芸能界への道は諦め、交際していた将校バルサンについてパリ郊外へ移り過ご

す。その間、暇を持て余していた彼女は、帽子を製作していた。この帽子が人気にな

り、恋人バルサンの後押しと援助により、パリで帽子のアトリエを開業。その後はトン

トン拍子に事業を拡大し、大成功する。

 途中、2度の大戦を経験し、労働者のストライキや自身のスイス亡命等、常に順風満

帆だったかというとそうではないが、87歳で亡くなるまで、最後まで精力的に働き続

け、不動のハイブランドを確立した。

 

 

以下から何回かに分けてシャネルについてまとめてみる。

 

シャネルのファッション

 

 街中や雑誌で見かける洋服を見ると、シャネルが作り上げたデザインに溢れているこ

とに気づく。

 

・黒いワンピース

ツイードの服

・ジャージー素材の服マリンボーダーシャツ

パンタロン

・プリーツスカート

・イミテーションジュエリー

・ショルダーバッグ

・リップスティック

 

 シャネルというとCとCを合わせたシャネルマークが有名で、とりあえずあのマークがデカデカついてりゃなんでもいいから欲しいっていう女性が結構いるのでは、という

くらいあのマークだけが有名。しかし、それだけ見てたら一生シャネルの凄さは気づけ

ないだろう。上記の、今では当たり前のように着ているもの使用しているものが、シャ

ネルが作り出したものなのである。

 

 シャネルが出てくるまでは、ヨーロッパ女性のファッションの主流は、コルセットつ

けた床まで届くスカートのドレス、でっかい帽子、白やピンクの明るい色を好み、黒色

は喪服の色として敬遠されていたという。それをシャネルは全部ひっくり返した。黒一

色の超シンプルなワンピース、つばの小さな帽子。また、女性がズボンを履くこともな

かった時代に、パンツスタイルを提案し、ロングヘアが定番だった中で、ショートヘア

も流行らせた。

 

 シャネルは派手な色合いを嫌い、シンプルでシックであることを追求した。黒白ベー

ジュを好んでいたという。フランスの街中に行くと、フランス人の感性は今でもシャネ

ルの影響が強く残っているのだろうと感じる。全体的に黒白ベージュの色を着ている人

で溢れているからだ。(もちろん奇抜だったり明るい色の服を着ている人もちらほらい

るが、イタリアとかに比べると明らかに少ない)

 非常に合理的な考え方で、無駄なことや自分の嫌いなものを削ぎ落とし、古い慣習や

考え方にとらわれずに自分の感性を大切にし、時代をひっくり返したのである。

 

 こんなにも後世まで影響を与えたデザイナーって他にいるのだろうか。女性の洋服の

基礎を作ったと言っていいんじゃないか。