偏ってる映画日記

主に映画、ごく稀に本についての感想を自由に書いています。

映画『ローマでアモーレ②』

 

【ストーリー3】

 超平凡なしがないサラリーマンのレオポルドは、いつものように家族と朝食を食べ、出勤するため家を出ると、突然大勢の記者に取り囲まれインタビューを受ける。テレビ局に連れて行かれ、今日の朝食の内容や下着の種類やら全てにおいて注目されるようになる。なぜかわからないが、とにかく有名人になってしまい、生活の全てが一変する。会社での自分の扱いや、有名女優にもモテモテで、一歩外に出れば休む暇もない。そしてだんだんとそんな日々に疲れ、安定剤を常用しないと生活できないほどになる。もう嫌だと思い始めていたある日、また突然に、今までのみんなの注目が他の男性へと移って行く。自分は完全に忘れ去られ、またいつも通りの平凡なサラリーマンの日常を過ごすことができるようになる。しばらくはその平凡な日々に戻れて満足していたが、次第にまたあの注目されていた頃の自分を求めるようになり、街中で狂ったように自己主張してみるが、ただ白い目で見られるだけである。そんな夫だが、妻ソフィアは優しくレオポルドに寄り添い終わる。

 

 この話は、4つのストーリーの中で最も風刺的というか、不思議系の話だと思う。昔、「世にも奇妙な物語」というドラマがあったが、それで取り扱っていそうなストーリーである。突然始まった自分の世界と周囲の世界の不一致。更に、どこかシザーハンズを思わせる内容で、みんなが有名人として扱うから有名人であり人気者になる。大勢の人達は、全く本質なんて見ていない。結局、最後に残るのは本質を知って愛してくれていた妻なのである。

 まあよくありそうな話の設定ではあるし、オチもすぐ想像できる。が、このストーリーが一番メッセージ性は強いのかもしれない。

 レオポルド役が喜劇俳優ロベルト・ベニーニというのも注目に値する。ライフ・イズ・ビューティフルで初めて知った俳優だが、なんとも言えない良いキャラである。

 

【ストーリー4】

 アメリカ人の有名建築家であるジョンが、30年ぶりに昔住んでいたローマのアパートを訪れ、現在そこで暮らしている建築を専攻している学生のジャックと交流することになる。

 ジャックにはサリーという恋人がいて、ジャックは彼女にぞっこんだった。そんなある日、サリーの友人である、売れない女優のモニカが彼氏と別れ、傷心旅行的にローマにやってくることになり、しばらく二人のアパートに泊めることになる。男好きのするモニカについて会う前から忠告を受けていたにもかかわらず、ジャックはどんどん心が動いていってしまう。ジャックは友人にモニカを紹介したものの気持ちは抑えられなくなり、結局二人は関係を持ってしまう。そしてジャックはサリーと別れ、モニカと一緒になろうと決意する。そんな折、モニカにエージェントから連絡が入り、映画の大役に抜擢されたことを知る。モニカはすぐアメリカに戻ると言い出し、盛り上がっていた恋は唐突に終了する。

 

 この話は、正直何が言いたいのかは掴めなかった。このモニカの性格にはイライラさせられる。さして可愛くもないし、著名な芸術家や作家の名前や本のフレーズを出しては博識自慢し、そんな自分に酔っている感じ。なんか、こういう若者いるいるって感じではある。私だったら逆にバカっぽく見えて気持ち悪くて友達にもなりたくないが、そんなところが男を惹きつける魅力の一つらしい。

 この容姿と小悪魔キャラとですぐ蒼井優を思い出した。ていうか、蒼井優をモデルにしてるんじゃないのかと思える。ワイドショーネタだが、容姿は冴えないその辺にいそうなレベルなのだが、話すと虜になる。酔うと役者論を吹っかけ、語り出す、大人しそうな容姿とのギャップ。人の彼氏を奪っては乗り換える。まさに、蒼井優

 モニカのような女のイタさを表現したいのか、そんな女にハマる男の浅はかさを表現したいのか、あるいは、若い頃の恋愛とはこういうものだ、と言いたいだけなのか。よくわからなかった。

 

 ウディ・アレンの作品はほとんど見たことがなかったが、こんなめちゃくちゃなコメディを描く人だとは思ってもいなかった。でも、嫌いじゃない。ていうか好きだ。これくらいイカれてた方が面白い。

 また、トレヴィの泉コロッセオをはじめ、美しいローマの街の映像もたくさん出てくるので、イタリア好きにもオススメだし、これからイタリア旅行の人も観ておくといいかと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

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