偏ってる映画日記

主に映画、ごく稀に本についての感想を自由に書いています。

映画『巴里のアメリカ人』

1951年のアメリカ映画。

 

絵画の勉強のためパリに住む、ある無名の若手アメリカ人画家の恋の話。ミュージカル仕立て。

 

評判が良さそうだったので観てみた。

 

印象1

 主人公もヒロインも容姿が微妙すぎること。年齢設定はよくわからないが、主人公のジェリーはおじさん過ぎな上に全体的にガタイが良くてアクションものとかに出た方がしっくりくるし、ヒロインのリズは19歳の年相応の風貌ではあるが、そんな絶賛できるような美女ではなく、こましなくらいで、上戸彩剛力彩芽を足して割った系、どちらかというと私の苦手な顔である。

 それ以外のキャストも皆そんな感じなので、え?わざとなの?と思えてくるくらい。歌って踊れて、という役者を集めようとするとそうなったのだろうか・・・

 

印象2

 古い映画なので仕方ないが、映像・服装・ダンス全てが古臭い。

 

印象3

 古い感じはあるものの、有名絵画を取り入れた背景や衣装は非常に美しい。他の画家を扱った映画と比べても群を抜いていると思う。ただ絵画を書かせているだけでなく、全体に取り入れており、楽しめる。アール・ヌーボーの時代の絵画が好きな人にはきっとたまらないだろうな、と思う。

 

印象4

 ダンスが素晴らしい。特に終盤のダンスシーンが圧巻で、これ本当のミュージカルでなまで観たいと思った。

 敢えて特に前情報なしで観たから知らなかったが、主演のジーン・ケリーはブロードウェイでダンサーをしていた生粋のダンサーだそうで。また、ヒロイン役のレスリー・キャロンはもともとバレリーナであり、巡業中にジーン・ケリーに抜擢されたことで、この作品でデビューした模様。現在は85歳を過ぎているが、歳を重ねた姿の方がより魅力的で私は好きだ。ちなみに離婚を3回しているそうで、奔放な方のようです。さすがフランス人。

 

印象5

個人的にピアニストのアダム(オスカー・レヴァント)のキャラが好きです。ひねくれ者というか、成功に近づいている友人に嫉妬している役回りだが、憎めない。カフェで二人の友人に挟まれてヒヤヒヤしながら会話を聞いている姿が面白い。

 このアダムのピアノのレベルがすご過ぎて目が釘付けになったが、なんと本物のピアニストらしい。じゃああの演奏もスタントなしで弾いたのか。歌って踊れて演じてピアノ弾けるすごい俳優だった。

 

 

 全体としては良くできた素敵な映画だったと思う。ラブストーリーとしてはそんなに深みはないが、この映画のメインはこのダンスと映像美であってストーリー自体にそこまで深みは必要ないのだろう。古さが気にならなければ素晴らしい良い映画だと思う。

 

番外

DVDには本編以外に特典映像が2つついていて、これがなかなか面白い。

パリ万博当時の参加国の建造物の映像も美しくて良いが、もう1つの『symphony in Slang』という短編アニメが笑える。英語のスラングをそのまま直訳して表現したらこうなる、というような内容で、バカバカしくて笑える。かなり好き。こういう映像他にもあったら観たい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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